エムネスは西暦2000年に創業して以来、放射線診断専門医による患者のためのチームとして、いわゆる読影、すなわち遠隔画像診断のサービスと必要な情報システムを提供してきました。X線検査やCTなど放射線科の検査のデジタル化というテクノロジー(技術)の潮流の到来で診断の専門医がいない地域の患者とその診療にあたる医師の方々のために質の高い医療を実現する一助になれたと考えています。
同じ20年間で生活者としてのわたしたちの日常の暮らしはデジタルテクノロジーを駆使した検索、地図、動画配信やソーシャルメディアまでさまざまな情報サービスが普及してそれなくしては一日が過ごせないほど様変わりしました。生活者の世界に端を発したテクノロジーの変革は過去10年でクラウドや機械学習・AIなどのかたちで産業界まで波及していき、組織や国境を越えたワークスタイルや企業経営を含む新しい変革につながっています。
現在、生活者や産業界で起こったテクノロジーによる変革を医療やヘルスケアの世界でも意義あるかたちで活用していこうとする流れがありますが、エムネスではこれまでの活動を踏まえ、クラウドなどのテクノロジーを駆使して、いままでできなかったこと、見過ごしていたことやひと握りの人たちしか享受できなかったことをでいつでも、どこでも誰でもが手に入れられるようにするためのサービスとして提供することを通じて医療の民主化を目指したいと考えています。
生活者の世界ではデジタルの地図で世界を俯瞰して自分がどこにいるのか、自分がいるところからなにが見えているのか写真を共有することでリアルタイムのコミュニケーションを行うことができます。エムネスが携わる医療の世界では自分の体内の様子をX線検査、CT, MRI, 内視鏡や超音波検査で可視化したり、病理検査で体内の細胞を見たりすることができますが、我々の多くは自分の身体の中でなにが起こっているのか健康診断やカルテに添付された要約済みの検査データなどの断片的な情報を除いてよくわかっておらず、身体の内部の画像などの本質的なデータや情報を整理して、患者、医療従事者や医療機関の間で組織の壁、距離やシステムの違いを越えて迅速に共有するしくみの普及はこれからです。
街中や家庭内にセンサーを張り巡らせて、センサーから得られるデータを活用して、より快適な街づくりや暮らしを実現しようとしているスマートシティやスマートホームの取り組みが進んでいます。すでに使われている検査機器をはじめ、身体の状況を捉えることができる多様なセンサーが医療の世界にありますが、エムネスはわたしたちの身体が発しているさまざまなシグナルをありのままに、正確に素早く、そして安全に医師と患者に手渡して、身体のどこでなにが起こっているのか把握できるようにしたうえで、そのシグナルを読み解く専門性を持った医師たちがチームで協力して患者のための理想の医療、未来のワークスタイルやライフスタイルを実現する環境を作っていきます。
株式会社エムネス
代表取締役社長 阿部 伸一
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