スクリーンに映したCT画像を前に、真剣な表情で議論する研修生。右端は平井医師

モンゴルの放射線科医や放射線技師ら総勢19人が来日し、きょうから5日間、広島市などで研修を受けます。初日のきょう、19人は弊社を訪れ、講師を務める平井医師らの話を熱心に聞いていました。

この研修は独立行政法人「国際協力機構(JICA)」の事業。実施主体は特定非営利活動法人「総合遠隔医療支援機構」(理事長・井内康輝広島大名誉教授)で、広島県もサポートしています。モンゴルの放射線科医・病理医の診断能力を向上させるのが事業の趣旨。海外の医師を日本に招いて研修を開くのは珍しくありませんが、今回の事業がユニークなのは、遠隔診断システムの利用を盛り込んでいる点です。

診断能力向上とは、一朝一夕に実現できるものではなく、長期的・継続的に取り組むべき課題です。1、2週間の研修で学べる内容には限りがあります。ところが遠隔診断システムを使えば、その限界を超えられます。研修を終えてモンゴルに帰った医師が、日々の診療で判断に迷ったとき、システムを介して日本の医師に相談します。日本の医師はシステム上で同じ画像を見て、アドバイスを返します。この対話の積み重ねによって、継続的な学習が可能になります。

ルックレックを介して国境を越えたコンサルテーションを

そこで研修では、放射線画像を読み解くポイントに加えて、弊社の遠隔診断システム「ルックレック」の操作方法も学びました。研修生の一人、ボロルマ医師によると、診断で迷ったときには日本の知り合いの医師にメールでデータを送って相談しているそうです。ルックレックを試した後で彼女は「ルックレックなら画質が鮮明だし、ページングもできる。メールでデータを送るよりも圧倒的に便利ですね。これをモンゴル全土で使うようになれば、間違いなく診断の質が上がるでしょう」と話していました。

ルックレックを用いた、国境を越えたeラーニング。これでモンゴルの診断技術が向上し、かの地の患者さんが一人でも多く救われれば、弊社にとってこれほど名誉なことはありません。

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